モノクロの世界観・カリグラフィなどで注目を集めるアーティスト「USUGROW」

USUGROWは、イラストレーションやペインティング、カリグラフィといた作品で注目を集める日本の現代アーティストです。1990年代からUSUGROWという名前でアーティストとして活動するようになりました。ハードコアの音楽シーンに多大な影響を受け、パンクやハードコアといったアンダーグラウンドミュージックシーンでフライヤー制作をするようになったのがアーティストとしての始まりです。USUGROWの高い芸術性を持つ強烈なビジュアルとメッセージ性を持った作品は、音楽ファン達を魅了しミュージックシーンを多いに盛り上げました。

USUGROWは、モノクロをベースに点描による独自のペインティングやカリグラフィを駆使した作品を作り出しています。日本だけではなく欧米でも熱狂的なファンがいて、2005年からは国内外で個展をしてきました。日本では東京を始めとして、仙台や大阪といった都市で作品を展示しています。海外では、ニューヨーク・ロサンゼルス・サンフランシスコ・ロンドン・ポートランド・メキシコ・モスクワ・シドニー・メルボルンといった都市で個展を開催してきました。様々なアートショーで、自らの作品を披露しています。

また、2007年にはソロアートブック「LOVE HATE FROM JP」も発売する等、活動の幅を着実に広げています。自分の個展だけではなく、グループ展やブックプロジェクトを主催してもいます。精力的な活動を続け、2014年には2作目となるアートブックも発売し人気を博しました。奨学金を含めたアーティスト支援なども行っています。

現在は東京都内にアトリエを構え、様々な作品を世に送り出しています。以前のインタビューで海外からの人気が高い理由を問われた時には、絵を削っていくところだと答えていたのが印象的でした。欧米のアート作品は少しずつ盛っていくものだけれど、その反対にそぎ落としていくのが新鮮に感じられるのだろうと感じているようです。本人はモノクロの魅力をシンプルなところだと語っていて、選択肢があり過ぎるよりも少ない方がいいと言っています。モノクロにはまだまだ学ぶことが多いといい、その独特の世界観はますます奥深く広がっていきそうです。

USUGROWは、他のアーティストとコラボレーションしたり、ライブペイントを行うなど幅広く活躍しています。平面作品だけではなく、立体的な作品にも挑戦する等活動の場は更に広がりそうです。