六本木アートナイト(東京)

芸術とひとことで言っても、その表現方法は様々なものがあります。最近ではより自由な表現が特徴的な、現代アートが幅広い世代の人に注目されています。日本国内にも、現代アートを展示する美術館がいくつもあるほどです。若手の芸術家もたくさんいますが、残念ながら全ての芸術家の作品が美術館に展示されているわけではありません。若いうちは名前が売れていないため、紹介してもらえないこともよくあります。特に現代アートの場合、一枚のイラストや彫刻というような形ではなく大きな空間を使うものも珍しくないからです。展示に場所が必要となると、若手で名前の売れていない芸術家が有名美術展で発表するのには少々難があります。芸術家支援やアーティスト支援として行われるようになっているのが、日本各地で行われている現代アートのイベントです。東京では、六本木アートナイトという一夜限りのアートの饗宴が有名です。

六本木アートナイトの概要をひとことで言うと、六本木の街全体を一晩だけ美術館にしてしまうフェスティバルです。たった一晩のイベントで、街中のあちこちに現代アーティストの作品が展示されます。例えば、交差点の横にある花壇のあるところにもさりげなく展示されてしまいます。気をつけて歩かないと、見落としてしまうくらい町中がアートだらけになるイベントです。

六本木アートナイトでは、若手の芸術家だけでなくアートを趣味として行っている芸能人の作品などもみることができます。街中に飾ってあるので、入場料も必要がないため気軽に楽しむことができます。一晩中行われるイベントですが、もちろん夕方からお祭りを楽しんでその日の夜に帰ると言うことも可能です。遠方から来る場合は、近くにホテルなどを予約する人も珍しくありません。深夜になってしまうと、電車やバスはなくなってしまうので注意は必要です。もちろん、室内で一晩過ごせるイベントを行っている店もあります。作品を見て、パーティーに参加して一晩を過ごす人もたくさんいます。自分の体力や都合に応じて、スケジュールを組んで見に行くことが大切です。

六本木アートナイトは、基本的に毎年解されています。2020年に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になっています。中止になることはほとんどないですが、事前に調べておくことをお勧めします。現代アートのイベントはたくさんありますが、都心で開催すると言うこともあり初心者にもお勧めです。