大地の芸術祭の里・総合案内所

大地の芸術祭は、日本でも有数の豪雪地帯として知られる新潟県の越後妻有で行われている日本の芸術フェスティバルです。越後妻有は豊かな自然に囲まれた、農業を中心とした里山の暮らしが今も行われている地域です。この地域芸術祭の歴史は意外と古く、初めて開催されたのは2001年のことでした。それ以降は、これまでに3年に1度のペースで開催されています。会場となるのは越後妻有にあたる、新潟県の十日町市や津南町のエリアです。期間中は50万人以上もの来場者が訪れると言います。

大地の芸術祭ならではの特徴には、越後妻有の広大な土地をまるで博物館か美術館かのように使って作品の表現をしているというところにあるといえるでしょう。新潟の里山で行われるアートフェスティバルでは、芸術の鑑賞を楽しみながら里山を散策することができるのも魅力となっています。またこの辺りの地域は日本でも屈指の雪深い地域で、過疎化・高齢化が進んでいるところでもあります。そのためこのイベントプロジェクトは、地域の活性化を目的としているのも大きな特徴の1つです。この芸術祭を開くことによって、新潟県のこのエリアを訪れる人が増えるでしょう。またアーティストや地域の人たちが交流したりする機会にもなります。大地の芸術祭を通じて、地域の活性化や情報発信できることが期待されています。

この世界最大級の地域アートフェスティバルは、2000年に初めて開催されました。この年は既に海外の多くの国と地域から、アーティストが参加しています。この年に展示された作品数は、153点だったそうです。また2000年の来場者数は約16万3千人ほどでした。そして回を重ねるごとに作品数や来場者数は増えています。前回、2018年に開催されたときには作品数は378点、来場者数は約54万8千人にもなっています。

このイベントは7月から9月までの50日ほどと期間が決まっていますが、イベント期間を過ぎたあとでも作品の鑑賞をすることが出来るようになっているのも面白いところです。基本的には年間を通して数多くの作品の鑑賞をすることができます。また企画展やツアーなども開催されているようです。遠方から訪れる際には、宿泊して滞在しつつアートを楽しむこともできます。

現地を訪れる場合、最寄の鉄道駅となるのはJR十日町駅です。機会があれば、訪れてみて美しい自然に囲まれた里山とアートを鑑賞してみてはいかがでしょうか。