瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内国際芸術祭という名前は知っていても、どういった活動を行っているのか、どういったイベントなのか知らないという人もおおいのではないでしょうか。ここでは瀬戸内国際芸術祭の詳細を紹介します。

瀬戸内国際芸術祭

そもそもどういったイベントかというと、瀬戸内の島々を舞台にして開催される現代美術の国際大会です。略称は「瀬戸芸」と呼ばれており、対象の地区は岡山と香川県にまたがっています。2010年から3年ごとに開催されていて、2022年で5回目の開催となります。なぜ瀬戸内の島々で行われるようになったかというと、伝統的な文化や美しい自然の景観を取り戻して、伝統文化や自然を生かした魅力を発信していこうという試みだったのです。この地は昔から交通の動脈と呼ばれるロケーションであって、新しい文化を運んでくるという役割を担っている場所でした。そうした時代背景も、世界への発信する場所に選ばれた理由となります。

イベントには瀬戸内諸島を中心とした各地に展示される美術作品、アーティストや劇団などのイベント、地元伝統芸能や催事などと連携した大規模なスケールで構成されています。

回を重ねるごとに独創性を出した演出が見られるようになり、「日本一のため池国・香川」や、「晴れの国・岡山」など降水量がとても一年を通して少ないことや、温暖な気候であるために外国人観光客に好まれるイベントとして訪問者が増えているといいます。

第1回目は「アートと海をめぐる百日間の冒険」というテーマで、18の国と地域から75名のアーティスト・プロジェクトなどが参加しているといいます。来場者数は約94万人となり、ご当地を代表するお祭りの地位を築きました。来場者数は回を追うごとに増加傾向にあり、日々規模が大規模になっていっています。ライブ配信なども行っているので、現地に見に行けない人も参加することが可能です。会場はそれぞれの諸島を巡回することによって、広域を回っていく仕組みです。開催される島ものどかな場所にあるために、お祭りのついでにご当地の観光をしてみたくなる場所ばかりです。芸術に触れることを目的とするのではなく、諸島の魅力を存分に堪能して文化を感じるのがとても楽しい行程となることでしょう。

2022年も開催されるので、例年以上にいろいろな催しが行われることは予測できます。これからの産業を盛り上げるためにも、自分の楽しみのために一度訪れてみて日々の喧騒を忘れてみてはいかがでしょうか。