大学の奨学金は大きく分けると返済型と給付型の2通りになり、芸術科も例外ではなく、そのほとんどは返済型です。学費などでまとまったお金を用意できない場合に、一時的に借りる形です。そして文字通り返済する必要があり、卒業した後の収入を充てることが多いです。
借りる相手は国や財団など様々で、奨学金の種類次第で利子があるもののないものにも分類されます。もちろん利子がない方が負担が少なくなるので、自分が利用できるものがないかどうかを細かく確認することが大切です。
それに対して給付型は、基本的に返済の義務はありません。ただ誰にでも給付できる訳ではないため、ほぼ全てに条件が設けられています。試験によって在籍する資格はあるものの、金銭的に困難である場合がそのひとつです。
その他には入学試験で高い成績を収めるなど、将来的に期待が持てるといったことが条件になることもあります。大学の中にはアートスカラシップという名前になっていることもあります。
給付型は大学が独自で出している場合と、その他の機関が用意しているものがあり、前者は学費の免除という形になることが多いです。そのため特待生の扱いも、給付型の奨学金と捉えることができるでしょう。ただ成績が条件となっているのであれば、援助を受けるためには一定の基準を満たさなければなりません。もし成績が大きく下がってしまうと、取り消しになってしまう場合もあります。
奨学金の中には成績などで半自動的に適用されるものがありますが、自分で申し込まなければならないものの方が多いです。特に金銭的に困難である場合に利用すべきものは、人によっては必要ではないからです。そのためどのような方法で申し込むのかを見逃さないようにする必要があります。大学によっては掲示のみで済ませることも考えられます。期間は大抵が新年度が始まる前後で、中には高校に在学している時点で申し込みをするものもあります。
数ある大学の学部・学科の中で、芸術科は特殊な立ち位置にあります。そのため独自の奨学金が利用できるかもしれません。芸術科は道具類の費用も高くなりがちなので、それを現物支給の形で渡してくれる給付型もあります。芸術科の中でもさらに細かな条件が設けられていると、必要性に細かく応じてくれるものを見つけられる可能性が高くなります。もちろん学科を問わずに全ての学生が利用可能なものに目を通すことは大切ですが、独自の奨学金制度も忘れないようにしましょう。