1928年創業で、日本国内の洋画商として最も歴史があるとされる日動画廊。東京銀座に本店を構えるこの老舗の画廊が主催する展覧会が、この昭和会展です。終了した安井賞と並び若手芸術家の登竜門とされ、昭和、平成の若手芸術家の一つの目標でもありました。また財団などではなく、画廊が主催するという点で特殊な賞であり、そのために個展開催やグループ展への参加へと繋がりやすいメリットが作家にはあります。
過去の出展作家
歴史のあるこの展覧会のグランプリは昭和会賞と呼ばれ、文化勲章受章の洋画家奥谷博などが名を連ねます。しかし昭和会展の凄いところは、昭和会賞受賞者以外にも素晴らしい芸術家が出展していた所です。司馬遼太郎とも親交が深かった鴨居玲や、後に日本美術家連盟理事も務める入江観などがその代表です。